製品概要
デュタスTは、タムスロシン(0.4mg)とデュタステリド(0.5mg)を有効成分とする持続放出型カプセルの医薬品です。この配合薬は、前立腺肥大症(BPH)の症状治療に特化して開発されました。デュタスTは前立腺と膀胱頸部の筋肉を弛緩させることで排尿を容易にし、同時に前立腺の縮小を促すことでBPHに伴う泌尿器症状を改善します。
効能・効果
デュタスTは主に前立腺肥大症(BPH)に伴う以下の症状の緩和に用いられます:
– 排尿困難
– 尿線微弱
– 頻尿
– 昼夜を問わない緊急・頻回な尿意
症状と根本原因の両方に作用することで、患者の排尿機能と生活の質(QOL)向上に貢献します。
用法・用量
デュタスTカプセルは1日1回、食事と共に経口摂取してください(吸収促進と胃腸副作用軽減のため)。カプセルは噛まずにそのまま飲み込みます。医師の指示通りに用量と治療期間を守ることが重要です。症状が改善しても自己判断で服用を中止せず、必ず医師に相談してください。
作用機序
デュタスTは2つの有効成分が協調的に作用:
1. タムスロシン(α遮断薬):前立腺と膀胱頸部の筋肉を弛緩させ尿流を改善
2. デュタステリド(5α還元酵素阻害薬):前立腺肥大の原因物質DHT(ジヒドロテストステロン)の産生を抑制し、前立腺サイズを縮小
投与量と用法
推奨用量は1日1回(タムスロシン0.4mg+デュタステリド0.5mg配合カプセル)。毎日同じ時間帯に服用すると効果的です。医師の処方通りに正確に服用し、自己判断で用量や期間を変更しないでください。
治療効果
- 前立腺肥大症(BPH)症状の緩和
- 排尿機能と生活の質(QOL)向上
- 前立腺縮小による泌尿器症状の軽減
- 1日1回服用で服薬アドヒアランス向上
- 症状と根本原因の両方に対処する配合療法
主な副作用
一般的な副作用として、めまい・頭痛・鼻閉・咽頭痛・性機能障害(性欲減退・勃起不全など)が報告されています。通常は一過性ですが、持続・増悪する場合は医師に相談してください。
注意すべき事項
デュタスT服用時には起立性低血圧(立ち上がり時の血圧急降下)リスクに注意が必要です。特に治療開始時や増量時は、ゆっくり起立するよう心がけてください。
警告
以下の病歴がある患者は慎重に投与:
– 起立性低血圧
– 肝臓病
– 腎臓病
稀ですが持続性勃起症(プリアピズム)のリスクもあるため、異常が認められたら直ちに受診してください。
保管方法
室温で光・湿気を避けて保管。小児やペットの手の届かない場所に保管し、浴室やキッチンシンク近くは避けてください。適切な保管が薬剤の安定性と有効性を保ちます。
免責事項
当情報は専門家監修による正確な情報提供を目的としていますが、医師の助言を代替するものではありません。記載内容はあくまで参考情報であり、全ての副作用・相互作用・注意事項を網羅するものではありません。疾患や治療に関する疑問は必ず医師に相談してください。本情報は医師と患者様の信頼関係を補完することを意図しています。