ラコマ-T 点眼液

製品概要

ラコマ-Tは、有効成分としてラタノプロストとチモロールを配合した点眼薬です。開放隅角緑内障や高眼圧症患者の眼圧降下を目的として開発された眼科用溶液で、2種類の異なる作用機序を持つ薬剤を組み合わせることで、眼圧を効果的に低下させ、これらの疾患に伴う視神経障害や視力喪失のリスクを軽減します。使いやすい点眼液タイプで提供されています。

効能・効果

ラコマ-Tは主に開放隅角緑内障および高眼圧症（いずれも眼圧上昇を特徴とする疾患）の治療に用いられます。眼圧を下げることで視神経へのダメージを防ぎ、患者の視機能を保護します。ラタノプロストまたはチモロールの単剤療法で十分な眼圧コントロールが得られない場合に処方されることが多い薬剤です。

使用方法

ラコマ-T点眼液を使用する際は、まず手をしっかり洗浄してください。軽く頭を後ろに傾け、下まぶたを優しく引いてポケット状のスペースを作ります。点眼ボトルを目の真上に持ち、1滴をそのポケットに落とします。軽くまばたきをして薬液を均等に広げてください。汚染を防ぐため、点眼ボトルの先端が目や他の表面に触れないように注意します。医師の指示があれば反対側の目にも同様に点眼してください。通常、1日1回（就寝前）の使用が推奨されます。処方通りに正確に使用することが重要です。

作用機序

ラコマ-Tはラタノプロスト（プロスタグランジン誘導体）とチモロール（β遮断薬）という2つの有効成分を配合しており、緑内障や高眼圧症患者の眼圧降下に対して異なるメカニズムで作用します。ラタノプロストは房水（眼球前部を満たす液体）の流出を促進し、チモロールは房水の産生を抑制します。この相乗効果により、眼圧を正常範囲に保ち、視神経障害を予防します。

用量・用法

ラコマ-Tの標準用量は、患眼に1日1回1滴（通常は就寝前）です。他の点眼薬と併用する場合、各薬剤の間隔を5分以上空けてください（薬液の希釈や相互作用を防ぐため）。症状が改善しても、医師に相談せずに使用を中止しないでください。最適な治療効果を得るためには、医師の指示を厳守することが大切です。

治療上の利点

• 眼圧降下に対する二重作用メカニズム
• 緑内障患者の視神経障害・視力喪失リスク低減
• 1日1回の簡便な投与スケジュール
• ラタノプロストまたはチモロール単剤療法よりも高い効果が期待可能
• 点眼液製剤による使いやすい投与方法

主な副作用

ラコマ-Tの一般的な副作用には、眼の刺激感・灼熱感・チクチクする痛み、かすみ目、眼の充血、まつ毛の成長変化などがあります。これらの副作用は通常、軽度で一過性です。ただし、持続的または重度の症状が現れた場合は、速やかに医師に連絡してください。

使用上の注意

ラコマ-T使用前に、ぶどう膜炎や黄斑浮腫などの眼疾患歴、薬剤アレルギーまたは過敏症がある場合は医師に申し出てください。一時的な視覚異常を起こす可能性があるため、自動車の運転や機械操作時には注意が必要です。発疹、かゆみ、顔・唇・舌の腫れなどアレルギー反応の兆候が現れた場合は直ちに医師に連絡してください。

保管方法

ラコマ-T点眼液は室温（15～25℃／59～77℉）で直射日光と湿気を避けて保管してください。使用後はボトルキャップをしっかり閉めます。凍結させず、ラベルに記載の使用期限を過ぎた製品は廃棄してください。

免責事項

当社は専門家監修による正確で信頼性の高い情報提供を目的としていますが、ここに含まれる情報は資格を持つ医師の助言の代わりとして使用されるべきではありません。本情報はあくまで参考用であり、全ての副作用・薬物相互作用・警告を網羅しているわけではありません。疾患や薬剤に関する疑問点は必ず医師と相談してください。本情報は医師と患者様の関係をサポートするもので、その代替を意図するものではありません。