製品概要
Natrilix SRは有効成分インドパミドを含む医薬品です。利尿薬(水薬)に分類される薬剤で、持続放出型錠剤として製剤されています。この製剤は薬剤を長時間かけて徐々に体内に放出するように設計されており、1日1回の投与で高血圧や浮腫(体液貯留)の効果的な管理を可能にします。利尿作用(尿量増加)を促進することで血液量を減少させ、末梢血管抵抗を低下させるため、血圧降下と体液バランスの改善が期待できます。
効能・効果
Natrilix SRは主に高血圧およびうっ血性心不全、肝硬変、腎疾患などに伴う浮腫(体液貯留)の治療に用いられます。尿量を増加させ、体内の過剰な体液蓄積を減らすことで血圧を下げる効果があります。単独または他の降圧剤との併用で使用され、最適な血圧コントロールと脳卒中や心筋梗塞などの心血管イベントリスク低減に寄与します。
用法・用量
Natrilix SR錠は朝食時に水とともに経口摂取してください(夜間頻尿を防ぐため)。錠剤は砕かず、噛まず、そのまま飲み込む必要があります。医師の指示通りに服用し、自己判断で服用を中止しないでください(反跳性高血圧や浮腫悪化の恐れがあります)。投与量は症状の重症度や個人の反応に応じて調整されます。
作用機序
有効成分インドパミドはチアジド系利尿薬に類似した作用を示し、腎臓の遠位尿細管でのナトリウムと塩化物インの再吸収を阻害します。これにより尿中へのナトリウム・塩化物排泄が促進され、利尿作用が発現します。血液量減少と末梢血管抵抗低下により血圧が降下します。また軽度の血管拡張作用も抗高血圧効果に寄与します。
投与量と使用方法
高血圧治療における推奨初期用量は通常1日1回1.5mg(朝服用)です。血圧反応に応じて最大1日2.5mgまで増量可能です。浮腫管理では初期1日1.5mgから必要に応じて1日5mgまで増量します。腎機能障害や電解質異常のある患者では用量調整が必要となる場合があります。
治療効果
- 高血圧と浮腫に対する効果的な治療
- 持続放出製剤による1日1回投与
- 血圧降下と体液貯留軽減効果
- 単独または他剤との併用可能
- 脳卒中や心筋梗塞などの心血管イベントリスク低減
主な副作用
一般的な副作用にはめまい、頭痛、脱力感、電解質異常(低カリウム血症、低ナトリウム血症など)、頻尿などがあります。通常これらの副作用は軽度で一過性ですが、持続または悪化する場合は医師に相談してください。
警告・注意事項
重度の腎機能障害患者では電解質異常悪化の恐れがあるため慎重に投与してください。肝機能障害、痛風、全身性エリテマトーデス(SLE)患者にも注意が必要です。特に高齢者では起立性低血圧を引き起こす可能性があるため、運転や重機操作は控えてください。併用薬がある場合は必ず医師に報告してください。
保管方法
室温で湿気や熱を避けて保管してください。小児やペットの手の届かない場所に保管し、包装が破損していたり錠剤に変色・変質が見られる場合は使用しないでください。未使用・期限切れの薬剤は地域の規定に従って適切に廃棄してください。
免責事項
当社は専門家監修による正確で信頼性のある情報提供を目的としていますが、ここに含まれる情報はあくまで参考情報であり、資格を有する医師の助言に代わるものではありません。記載されていない副作用・相互作用・警告が存在する可能性があります。疾患や薬剤に関する疑問は必ず医師と相談してください。本情報は医師と患者様の関係を補助するもので、代替するものではありません。
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