製品概要
Ovral-Lは、レボノルゲストレルを有効成分とする経口避妊薬(錠剤)です。確かな避妊効果と月経周期の調整を求める女性から信頼を得ており、排卵抑制・頸管粘液の増粘(精子の通過阻害)・子宮内膜の菲薄化(受精卵の着床防止)という三重の作用機序で妊娠を防ぎます。服用の簡便さと高い有効性により、女性の家族計画と生殖健康管理をサポートします。
効能・効果
主な適応は避妊目的ですが、月経周期の調整・月経痛の軽減・卵巣嚢胞リスクの低減にも用いられます。排卵抑制作用に加え、子宮頸管と子宮内膜への働きかけにより、生殖年齢の女性に確実な避妊効果と規則的な月経周期をもたらします。
用法・用量
1日1錠を定時に水とともに服用します。開始日は月経初日、または月経開始後の最初の日曜日です。医師の指示通り21日間連続服用後、7日間の休薬期間を設けます(この期間に消退出血が生じます)。8日目から次のパックを開始してください。服用忘れの場合は気付き次第1錠服用しますが、2錠同時服用は避けてください。最初の周期は補助的な避妊法(コンドーム等)の併用が必要です。
作用機序
合成プロゲスチンであるレボノルゲストレルが、黄体ホルモン(プロゲステロン)様作用を発揮します。主な作用として:
1. 視床下部-下垂体系に作用し排卵を抑制
2. 頸管粘液を増粘させ精子の子宮内侵入を阻止
3. 子宮内膜を菲薄化させ受精卵の着床を防止
これら多段階の作用機序により、高い避妊効果を発揮します。
推奨用量と服用方法
標準的な服用スケジュール:
・21日間連続服用(1日1錠)→7日間休薬(消退出血期)→8日目から新パック開始
・毎日ほぼ同時刻に服用することが効果持続のポイントです
・出血の有無にかかわらず、休薬7日後は必ず次のパックを開始してください
・医師の指示に従い、個々の状態に応じた服用スケジュールを遵守しましょう
主な利点
- 高い避妊効果(ピアール指数0.3-0.5)
- 月経周期の規則化と月経痛軽減
- 予測可能な消退出血(用量調節が容易)
- 卵巣嚢胞・良性乳房疾患のリスク低減
- 1日1回経口服用という簡便な投与法
主な副作用
一般的に忍容性は良好ですが、以下の症状が現れる場合があります:
【軽度】吐気・頭痛・乳房緊満感・中間期出血
【重度※稀】血栓症・脳卒中・心筋梗塞
※持続または増強する症状、重篤な副作用が現れた場合は直ちに医師に相談してください
注意すべき事項
特に以下のリスクファクターに該当する方は注意が必要です:
・喫煙者(35歳以上で1日15本以上は禁忌)
・肥満(BMI≥30kg/m²)
・血栓塞栓症の既往歴
※性感染症(STIs)予防効果はないため、必要に応じてコンドーム等の併用が推奨されます
禁忌・警告
【絶対禁忌】
・活動性肝疾患
・乳がんまたはその既往
・未治療の高血圧
・原因不明の膣出血
【相対禁忌】
・片頭痛(特に前兆のあるタイプ)
・糖尿病合併症のある患者
・抗てんかん薬等の薬物相互作用が予想される場合
※他の服用薬(市販薬・サプリ含む)は必ず医師に申告してください
保管方法
・室温(15-30℃)で湿気・直射日光を避けて保管
・子供やペットの手の届かない場所に保管
・有効期限を過ぎた製品は使用しない
・未使用薬剤は自治体の廃棄規定に従って処理
免責事項
当情報は専門家監修による正確なデータ提供を目的としていますが、あくまで参考情報であり医師の個別診断を代替するものではありません。記載内容には副作用・相互作用・禁忌の全てが網羅されているわけではなく、治療方針については必ず主治医と相談してください。本情報は医師と患者様の信頼関係を補助するものであり、その代替を意図するものではありません。
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