製品概要
パントシド注射液は、プロトンポンプ阻害剤(PPI)に分類される有効成分パントプラゾールを含む医薬品です。注射用溶液として製剤化されており、主に胃食道逆流症(GERD)や胃酸過多症の短期治療に用いられます。パントプラゾールの経口投与が不可能な場合や迅速な症状緩和が必要な場合に適応されます。胃酸の分泌を抑制することで、胸焼け、逆流性食道炎、潰瘍などの症状を緩和します。
効能・効果
パントシド注射液(有効成分:パントプラゾール)は、GERD、びらん性食道炎、ゾリンジャー・エリソン症候群など、胃酸過多に関連する様々な状態の治療に使用されます。また、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)投与患者における潰瘍予防や、重症患者のストレス潰瘍予防にも適応があります。酸関連疾患の症状を速やかに緩和し、消化管の損傷組織の治癒を促進します。
用法・用量
パントシド注射液は医療専門家によって静脈内投与されます(通常は病院や医療施設で実施)。投与量と頻度は治療対象となる疾患と患者の反応によって異なります。副作用リスクを最小化するため、注射は少なくとも2~15分かけてゆっくり投与してください。医師または医療提供者の指示に厳密に従い、異常な副作用が持続する場合は報告してください。
作用機序
パントシド注射液に含まれるパントプラゾールは、胃壁のプロトンポンプ(H+/K+-ATPase)を不可逆的に阻害します。これにより胃酸分泌が抑制され、胃液の酸性度が低下。胸焼け、逆流性食道炎、潰瘍などの症状緩和と、食道・胃の損傷組織修復を促進します。胃酸過多に伴う症状に対し、迅速かつ効果的な緩和をもたらします。
投与量と使用方法
パントシド注射液の投与量は、治療対象疾患・症状の重症度・患者の反応によって異なります。通常1日40mgを1~2回、7~10日間静脈投与します。症状によってはより高用量や長期投与が必要な場合も。副作用リスク低減のため、少なくとも2~15分かけてゆっくり投与してください。医師が個々の状態に応じて適切な投与計画を決定します。
治療効果
パントシド注射液の主な利点は、胃酸分泌を迅速かつ効果的に抑制できる点です。GERD・潰瘍・びらん性食道炎など酸関連疾患の症状(胸焼け・逆流・胸痛など)を緩和し、患者のQOL向上に寄与します。さらにNSAIDs投与患者の潰瘍予防や、重症患者のストレス潰瘍リスク低減にも効果が期待できます。
主な副作用
パントシド注射液使用時に報告される一般的な副作用には、頭痛・めまい・吐き気・嘔吐・下痢・腹痛・腹部膨満感などがあります。これらは通常軽度~中等度で、継続使用中に自然軽快する傾向があります。ただし症状が持続/悪化する場合は医師に相談してください。稀に重篤な副作用(アレルギー反応・肝機能障害・血球数変化など)が生じる可能性があるため、異常を感じた場合は直ちに医療機関を受診してください。
使用上の注意
パントシド注射液使用前には、特に肝臓病・腎臓病・骨粗鬆症の病歴がある場合、必ず医師に申し出てください。パントプラゾールは高用量/長期使用により骨折リスクを上昇させる可能性があります。治療の利益とリスクについて医師と十分に議論してください。またワルファリン・ジゴキシン・アタザナビルなど特定の薬剤と相互作用する可能性があるため、現在服用中の全薬剤を医師に報告してください。
保管方法
パントシド注射液は室温で湿気や熱を避けて保管してください。開封前の包装のまま、子どもやペットの手の届かない場所に保管します。変色や浮遊物がある場合は使用しないでください。未使用分の廃棄は地域の規制またはガイドラインに従って処理してください。
免責事項
当社は専門家監修による正確で信頼性のある情報提供を目的としていますが、ここに含まれる情報は資格を有する医師の助言を代替するものではありません。記載内容はあくまで情報提供を目的としたものです。全ての副作用・薬物相互作用・警告を網羅しているわけではありません。疾患や医薬品に関する疑問点は必ず医師に相談してください。本情報は医師-患者関係を支援するもので、代替するものではありません。
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