ラミ・レース

製品概要

ラミレースは、有効成分ラミプリルを含む医薬品です。アンジオテンシン変換酵素（ACE）阻害薬に分類され、高血圧、心不全の治療、および心筋梗塞後の生存率向上に使用されます。ラミレースは血管を弛緩させることで血液の流れを改善し、心臓への負担を軽減します。

効能・効果

ラミレースは主に高血圧患者の血圧降下に用いられ、脳卒中や心筋梗塞などの心血管系合併症のリスクを低減します。また、心不全の症状管理（息切れ、疲労感、四肢のむくみなど）にも処方されます。さらに、心筋梗塞歴のある患者において、生存率向上と心筋梗塞関連合併症のリスク低減を目的として使用される場合があります。

用法・用量

ラミレースは通常1日1回、食事の有無に関わらず経口摂取します。錠剤は水とともにそのまま飲み込み、砕いたり噛んだりしないでください。薬剤の血中濃度を一定に保つため、毎日同じ時間に規則正しく服用することが重要です。用量と治療期間については医師の指示に厳密に従ってください。

作用機序

ラミレースはACE阻害薬に属する薬剤です。血管収縮物質であるアンジオテンシンIIの生成に関与するACEの働きを阻害することで、血管を弛緩させ、末梢血管抵抗を低下させて血圧を下げます。これにより心機能が改善され、心臓への負担が軽減されます。

投与量と使用方法

ラミレースの投与量は患者の状態、治療反応、その他の要因によって異なります。高血圧の場合、通常初期用量は1日2.5～5mgで、最大1日10mgまで漸増可能です。心不全では初期用量が低く（通常1日1.25mg）、忍容性に応じて慎重に増量します。用量調整については必ず医師の指示に従ってください。

効果・メリット

ラミレースは高血圧および心不全患者に複数の利点をもたらします。血圧を下げることで脳卒中や心筋梗塞などの心血管イベントリスクを低減し、心機能と心不全症状を改善することで生活の質（QOL）向上と延命効果が期待できます。

主な副作用

一般的な副作用にはめまい、頭痛、倦怠感、咳、吐き気、嘔吐、下痢などがあります。これらの副作用は通常軽度で一過性であり、継続使用中に軽減します。ただし、持続するまたは煩わしい副作用がある場合は、医療提供者に相談してください。

警告・注意事項

ラミレース使用前には、特に腎疾患、肝疾患、糖尿病などの基礎疾患がある場合、必ず医師に報告してください。カリウム製剤、利尿薬、非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）などとの相互作用が報告されています。治療開始初期を中心に、定期的な血圧と腎機能のモニタリングが重要です。

保管方法

ラミレース錠は室温で湿気、熱、直射日光を避けて保管してください。子供やペットの手の届かない場所に保管し、浴室やキッチンの流し台近くなど湿気の多い場所は避けてください。使用前には包装の有効期限を確認し、期限切れまたは未使用の医薬品は適切に廃棄してください。

免責事項

当社の意図は、専門家監修による正確で信頼性のある情報を消費者に提供することにあります。ただし、ここに含まれる情報は資格を有する医師の助言の代わりに使用すべきではありません。本情報はあくまで参考目的であり、すべての副作用、薬物相互作用、警告を網羅しているわけではありません。疾患や医薬品に関する疑問点は、必ず医師に相談してください。本情報は医師と患者の関係を支援するものであり、代替するものではありません。