製品概要
T-Bact軟膏は有効成分ムピロシン(2% w/w)を含む局所用医薬品です。細菌性皮膚感染症の治療に用いられる処方箋抗菌薬軟膏で、細菌のタンパク質合成を阻害することで皮膚表面の細菌の増殖を防ぎます。伝染性膿痂疹(とびひ)、毛包炎、軽度の皮膚創傷などの治療に一般的に処方されます。
効能・効果
T-Bact軟膏は、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)や化膿レンサ球菌(Streptococcus pyogenes)などの感受性菌による細菌性皮膚感染症の治療に適応されます。皮膚に常在するグラム陽性菌に対して幅広い抗菌活性を示し、細菌感染に伴う発赤、腫脹、疼痛、排膿などの症状緩和に効果があります。
使用方法
使用前に患部を十分に清潔にし、乾燥させてください。1日2~3回、または医師の指示に従って適量を薄く塗布します。軟膏が吸収されるまで優しく擦り込んでください。感染拡大を防ぐため、使用前後に手洗いを徹底してください。
作用機序
本剤の有効成分ムピロシンは、細菌のイソロイシルtRNA合成酵素に特異的に結合し、細菌タンパク質の合成を阻害する殺菌性抗生物質です。タンパク質合成を妨げることで細菌の増殖を抑制し、感染症を根治させます。
用量・投与法
推奨用量は感染症の重症度や種類により異なります。通常、患部に1日2~3回、最大10日間塗布します。症状が改善しても医師の指示通り最後まで治療を継続してください。
主な利点
- 細菌性皮膚感染症に効果的
- 発赤・腫脹・疼痛などの迅速な緩和
- 使いやすい局所投与製剤
- グラム陽性菌に対する広域抗菌スペクトル
- 経口抗生物質に比べ全身性副作用リスクが低い
主な副作用
塗布部位の灼熱感、刺痛感、かゆみ、発疹などが報告されています。これらは通常一過性で、使用を継続するうちに軽減します。持続・悪化する場合は使用を中止し医師に相談してください。
使用上の注意
・眼・口・粘膜への使用禁止
・開放創や火傷への塗布を避ける
・皮膚刺激が現れた場合は中止
・広範囲・長期使用は全身吸収リスクを高める可能性あり
保管方法
室温で保管し、高温多湿を避けてください。使用後はチューブの蓋をしっかり閉め、小児やペットの手の届かない場所に保管してください。
免責事項
当社は専門家監修による正確で信頼性の高い情報提供を目的としていますが、ここに記載された内容は医師の助言を代替するものではありません。本情報はあくまで参考情報であり、全ての副作用・相互作用・警告を網羅しているわけではありません。疾患や薬剤に関する疑問点は必ず医師と相談してください。本情報は医師と患者様の関係を補助するもので、代替するものではありません。
レビュー
There are no reviews yet