テンビルAF

製品概要

テンビルAFは、有効成分テノホビル アラフェナミド（25mg）を含有する錠剤です。ヌクレオチド系逆転写酵素阻害剤（NRTI）に分類される抗ウイルス薬で、ヒト免疫不全ウイルス（HIV）感染症および慢性B型肝炎ウイルス（HBV）感染症の治療に用いられます。テンビルAFは、HIVとHBVの複製に不可欠な逆転写酵素の活性を阻害することで作用します。この酵素を阻害することで、ウイルスの複製を抑制し、体内のウイルス量を減少させます。

効能・効果

テンビルAFは、体重25kg以上の成人および小児におけるHIV-1感染症、ならびに体重35kg以上の成人および小児における慢性HBV感染症の治療に適応があります。HIVおよびHBV感染症の進行を抑制し、後天性免疫不全症候群（AIDS）や肝臓合併症の発症リスクを低減、患者の健康状態の改善に寄与します。

用法・用量

テンビルAF錠は1日1回、食事の有無にかかわらず経口投与します。錠剤は水とともにそのまま飲み込み、噛んだり砕いたりしないでください。効果的な血中濃度を維持するため、毎日同じ時間に規則正しく服用することが重要です。治療失敗や耐性ウイルスの出現を防ぐため、医師の指示なしに服用を中断したり、用量を変更したりしないでください。

作用機序

テンビルAFに含まれるテノホビル アラフェナミドは、体内で活性型のテノホビルに変換されます。テノホビルは逆転写酵素の活性を阻害し、ウイルスRNAからDNAへの転写を妨げます。これによりウイルスのDNA合成が阻止され、複製が抑制されて体内のウイルス量が減少します。

投与量と使用方法

HIV-1感染症治療における推奨用量は、体重25kg以上の成人および小児に対し1日1錠を経口投与します。慢性HBV感染症治療では、体重35kg以上の成人および小児に1日1錠を経口投与します。患者の個別特性や治療反応に応じて用量調整が必要な場合があります。必ず医療従事者の指示に従ってください。

効果・メリット

• HIV-1感染症および慢性HBV感染症に有効
• ウイルス複製を抑制しウイルス量を減少
• 免疫機能を改善し疾患進行リスクを低減
• 1日1回投与で服薬アドヒアランス向上
• 忍容性が高く、副作用はほとんどの患者で管理可能

主な副作用

テンビルAFの一般的な副作用には、吐き気、嘔吐、下痢、頭痛、倦怠感、腹痛などがあります。これらの副作用は通常軽度から中等度で、継続使用により軽減する可能性があります。ただし、持続するまたは煩わしい副作用がある場合は、速やかに医師に相談してください。

警告・注意事項

テンビルAFは腎障害、骨密度減少、肝機能障害などの重篤な副作用を引き起こす可能性があります。排尿困難、下肢の浮腫、皮膚や目の黄染、濃色尿などの症状が現れた場合は、直ちに医療機関を受診してください。他の医薬品との相互作用があるため、服用中のすべての薬剤を医師に報告する必要があります。

保管方法

テンビルAF錠は室温で湿気や熱を避けて保管してください。小児やペットの手の届かない場所に保管します。包装が破損していたり、開封された跡がある場合は使用しないでください。

免責事項：

当社は消費者が専門家監修による正確で信頼性のある情報を入手できるよう努めております。ただし、ここに記載されている情報は、資格を有する医師の助言の代わりとして使用すべきではありません。本情報はあくまで参考目的であり、すべての副作用、薬物相互作用、警告を網羅しているわけではありません。疾患や薬剤に関する疑問点は、必ず医師に相談してください。本情報は医師と患者様の関係を補完することを目的としており、代替するものではありません。