製品概要
テラビルは、テノホビル ジソプロキシル フマル酸塩(300mg)を有効成分とする錠剤です。この抗ウイルス薬は、主にHIV感染症および慢性B型肝炎ウイルス(HBV)感染症の治療に使用されます。テラビルはヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NRTI)に分類される薬剤で、ウイルスの複製を阻害することで、免疫システムへのダメージを軽減しウイルスの拡散を抑えます。
効能・効果
テラビルは、体重17kg(37.5ポンド)以上の成人および小児患者におけるHIV感染症の治療に処方されます。また、成人の慢性HBV感染症治療にも適応があります。HIV患者においては、通常他の抗レトロウイルス薬と併用して感染症を制御し、疾患の進行リスクを低減します。HBV患者に対しては、ウイルスの抑制、肝臓の炎症軽減、肝障害リスクの低下に寄与します。
用法・用量
テラビル錠は、医療従事者の指示に従い1日1回、食事の有無に関わらず経口摂取してください。錠剤は水とともにそのまま飲み込み、砕いたり噛んだり割ったりしないでください。薬の血中濃度を維持するため、毎日同じ時間に規則正しく服用することが重要です。服用を忘れると効果が低下し、薬剤耐性が生じる可能性があるため注意が必要です。
作用機序
テラビルの有効成分であるテノホビル ジソプロキシル フマル酸塩は、体内で活性型のテノホビル ジホスフェートに変換されます。この物質はHIVとHBVの複製に不可欠な逆転写酵素の働きを阻害します。逆転写酵素をブロックすることでウイルス複製を抑制し、ウイルス量を減少させ疾患の進行を遅らせます。これによりHIVまたはHBV感染症患者の免疫機能が維持され、全身状態の改善が図られます。
投与量と使用方法
成人および体重17kg以上の小児患者におけるHIV感染症治療の推奨投与量は、300mg錠を1日1回経口摂取です。成人の慢性HBV感染症治療においても同様に300mg錠を1日1回服用します。腎機能障害のある患者には用量調整が必要な場合があります。医療従事者の指示に従って正しく服用してください。
治療効果
- HIV感染症および慢性B型肝炎ウイルス(HBV)感染症に有効
- ウイルス複製を抑制しウイルス量を減少
- 免疫機能を保持し疾患の進行を遅延
- 1日1回の便利な服用方法
- 一般的に管理可能な副作用で忍容性良好
主な副作用
テラビルの一般的な副作用には、吐き気、嘔吐、下痢、頭痛、倦怠感、めまいなどがあります。これらの副作用は通常軽度から中等度で、継続使用により改善する可能性があります。ただし、持続するまたは煩わしい副作用がある場合は、速やかに医療従事者に報告してください。
警告
テラビルは腎機能障害(腎機能低下や腎不全を含む)を引き起こす可能性があり、特に基礎腎疾患やその他の危険因子を有する患者で注意が必要です。治療中は定期的な腎機能モニタリングが推奨されます。また、テラビルは生命を脅かす可能性のある重篤な代謝性合併症である乳酸アシドーシスを引き起こす場合があります。呼吸困難、吐き気、嘔吐、腹痛、脱力感などの症状が現れた場合は、直ちに医療機関を受診してください。
保管方法
テラビル錠は室温で湿気や熱を避けて保管してください。小児やペットの手の届かない場所に保管します。包装が破損していたり改ざんされた形跡がある場合は使用しないでください。
免責事項:
当社は消費者が専門家監修による正確で信頼性のある情報を入手できるよう努めております。ただし、ここに含まれる情報は資格を有する医師の助言の代わりとして使用されるべきではありません。本情報はあくまで参考目的であり、すべての可能性のある副作用、薬物相互作用、警告や注意事項を網羅しているわけではありません。疾患や医薬品に関する疑問点は必ず医師に相談してください。本情報は医師と患者様の関係を補完するものであり、代替するものではありません。
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